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ウェブサイト翻訳

ウェブサイトの翻訳は、従来、政府組織、官公庁、地方自治体、公共団体、研究機関、大学など海外に情報発信をする必要性が高い機関で率先して行なわれてきました。また旅行業界、ホテル業界、観光・レジャー業界など、外国人に情報発信を行う必要がある企業などでも積極的に取り組まれてきました。今や大手企業であれば英語サイトがあるというのが通常となっています。現在は中国市場の拡大に伴い中国市場進出を見込んで中国語へのローカライズが積極的に行われている状況です。

しかし翻訳手法に関しては様々で、機械翻訳のオンラインサービスを利用してサイトが自動で翻訳される方式を採用しているサイトも多く見られます。機械翻訳も年々精度の向上が見られるものの、読み手に誤解を与えてはいけない重要な情報ページで利用できるレベルにはまだ達してはいません。例えば、ウェブサイトのIR情報などが機械翻訳であれば、投資家に訴求することは不可能でしょう。またECサイトなどで商品の魅力を伝えようと思っても、機械翻訳の場合「商品の写真を見ながら好意的な想像力を働かせれば、なんとか内容がわかるのではないか」というレベルのものが多く、ユーザーの購買意欲の向上に結びつけることは実質不可能と言えます。

一方、翻訳会社によるウェブサイトの翻訳は、訳質は高いですが、高価であることも多く、コスト・予算面が問題になることも多くあります。ECサイトの1行2行の商品説明などでも最低発注金額などが設定されているために非常に割高となってしまうケースもあります。また翻訳作業以外の途中工程が増えるため、ウェブサイトならではのリアルタイム性や更新頻度などを維持できない、タイムラグが発生するなどの問題も見られます。

さらに多言語ウェブサイトを構築してWEBプロモーションを成功させようと考える場合、機械翻訳による自動翻訳、翻訳会社によるWEB翻訳(WEBローカリゼーション)だけでは、現地でのプロモーションとしては弱いという問題が残ります。コンテンツデザインやコピーラインティング、SEOやネット広告までを現地環境に合わせて戦略的に活用していく必要があります。

このようにWEB翻訳と一言で言っても、機械翻訳から、翻訳会社の翻訳、WEBローカリゼーションまで、多様な方式があります。ウェブサイトの用途、目的、対象に合わせて、コスト・予算などを検討し、最も適した翻訳の手段を選択するというのが効果的となります。

■WEBローカリゼーション

日本語のホームページを外国語化する際や外国語のホームページを日本語化する際、グラフィック(画像)処理はもちろんのこと、様々なプログラム、CGI、METAタグ、各種スクリプトなどのエンジニア的技術背景が必要となり、いわゆる「翻訳」というだけでは最終的にお客様が望む成果物を納めることができません。特に、動的なサイト、データベースと連動する、HTML以外のプログラム言語で構築されたシステムと連動するなどの場合は、それら知識の基に翻訳がなされなくてはなりません。これらの行為をまとめて、WEBの「現地語化」、すなわち「ローカリゼーション」 Localization と呼び、これらエンジニア的技術背景をもった翻訳会社を「WEBローカライザー」といいます。

■多言語ウェブサイト翻訳

WEB翻訳は、ウェブサイトの用途、目的、対象に合わせて、その訳文も変わってきます。 対象をネイティブにするのか、第2外国語としての話者までを対象とするのか、有益情報提供サイトなのか、プロモーションサイトなのか、などウェブサイトの用途、目的、対象を明確にし、それに合わせて翻訳を行なう必要があります。

□ネイティブを対象とした現地化を目指す場合

ネイティブを対象とした現地化サイトを目指す場合、閲覧を想定する対象、サイトの用途・目的、説明対象の違いによって、適正な翻訳も違ってきます。サイトが対象とする性別や年齢などによっても文章表現が大きく変わってきます。
商品やサービス、ECの場合、単なる翻訳ではなく、その商品の魅力を最大限に訴求できる文章とする必要があります。場合によってはその言語でのコピーライティングまで含めて、魅力的な文章表現を検討します。
IR情報や法律用語の多いページでは正確性が重要となりますので、字義通りの翻訳を求められることが多くなります。また文体も硬いものが求められることが多くなります。単語によっては法律や金融関連で使う場合には、違う意味となる単語などがあります。

□第2外国語としての話者を対象とする場合

第2外国語としての話者を閲覧する対象と想定する場合、翻訳の訳文も大きく変わってきます。例えば、英語サイトを想定している場合、下記の点に注意して翻訳を行います。

・第2外国語としての英語話者にも通じるシンプルな表現に心がける
・米国英語、英国英語特有の表現は避ける (ネイティブのみが理解できる言い回しなどを避けるため)
・他言語もなるべくシンプルな表現を心がける (原稿もシンプルにする必要あり)

当然のこととなりますが、下記に関しては細心の注意を払う必要があります。

・忌避表現に関してケアしながら翻訳する
・ 原文の意味をそのまま翻訳した場合、差別・侮辱的な意味を連想させる表現に注意
・単語の使い方の適正さをチェックするためのチェックは、機械では不可能ですので人力により行なう

多言語ウェブサイト構築

多言語ウェブサイトを構築して、海外WEBプロモーションを成功させるには、多くの重要なポイントや問題があります。
例えば、中国でのWEBプロモーションを目的として中国語サイトを構築する場合、単に日本語サイトを中国語に翻訳しただけでは、原文ではせっかくよいサイトであっても中国人向けに的確に発信された内容にはなりません。また中国語の検索エンジンで見つけやすいサイトになっていないために、関連性の高いキーワードで検索結果が表示されないということもあります。
コンテンツデザインに関しては、日本のホームページの多くは色使いがモノトーンでクールですが、中国では赤や金の原色を使った派手なホームページが好まれます。また中国語サイトでは文字の羅列をふんだんにし、他のページに飛ばないで画面をスクロールしながら自分で探すという作りが人気です。また、中国ではごちゃごちゃしたサイトが好まれるという傾向があります。ウェブサイトで商品を売るなら「あなただけ特別ですよ」とか、「あなただけしか手に入らない」、「あなただけにこの時間はディスカウントする」という特別感を出すことも重要になります。
また大半の企業では中国語に詳しい人がいないことが多く、サイト制作会社にお任せで外注している例が多く見受けられます。しかし、発注側も受注側も中国人が何を欲しているのかを知ることができません。その結果、お客様からもらった資料だけで作成している例が多くあるようです。もし仮に受注側が本当に意味のある提案をしても、お客様に理解してもらえないという場合もあります。そこで直訳が手っ取り早いということになってしまい、せっかくのプロモーション機会を逃すこともあります。制作の下請け会社もピンからキリまであるので、確かな制作会社をどう選ぶかも重要なポイントです。

■ウェブサイト設計・構築

WEBプロモーションの成功への鍵は、設計時の戦略立案にかかっているといっても過言ではありません。とりわけ海外の特定地域をターゲットとしたWEB戦略を立案する場合、ターゲット地域およびユーザーへの事前リサーチが欠かせません。現地視点で十分にリサーチを行うことで、ターゲットユーザーのニーズに合致したウェブサイト構築が可能になります。

現地視点によるデザインチェック

ウェブサイトデザインに対する捉え方は、色に対する印象をはじめ、各国で好まれる雰囲気が異なります。日本人の感覚を基準に作成されたデザインが、中国ではとても地味に映ったり、訴求力を欠いたりする可能性があります。現地ユーザーを対象としたインターネット調査により、いくつかのデザイン案から好感度の高いものを選んでもらうことで、現地視点によるデザイン選定を行う場合があります。ラフデザイン段階でデザインチェックを施すことで、ターゲット読者にフィットしたビジュアルイメージの決定に役立てることができます。

コンテンツニーズ把握調査

ウェブサイト訴求力の高いウェブサイトを展開するためには、ターゲット地域のユーザーが、どのような情報を求めているのかを正確に把握する必要があります。現地の想定ユーザーに直接ヒアリングすることで、ウェブサイト訪問者のニーズに合致したコンテンツ作成を可能にします。

日本語原稿ライティングチェック

世界向けに書かれる文章は明瞭、的確かつ文化的に公平でなければなりません。基点となる日本語原稿のライティングは本当に適切でしょうか?すべての言語ページ(日本語含む)のコンテンツに統一感を持たせながら、「グローバリーフレンドリー」な文章になっているか、チェックを行います。具体的には下記の点に留意しながら、現地向けに最適化した原稿本文にチェックを入れていきます。

□「グローバリーフレンドリー」な文章のポイント

・短く簡潔な文章
・日本だけで理解される決まり文句、語呂、言葉遊び、俗語を避ける
・マーケティング用語・専門用語や頭字語(ASAP、CRMなど)を避ける
・ユーモアを盛り込まない(理解されないことが多い)
・はっきりした文章を書く。抽象的にならないようにする
・他の文化では理解されない類推による説明や比喩などを使わない
・単語の使い方に統合性を持たせる
・同じ物を説明するのに違う単語を使わない
・話し言葉と書き言葉の違いに注意する

海外現地OSブラウザ/ナビゲーションチェック

ユーザビリティが高いウェブサイトとは、サイトが見つけやすく、使いやすく、読みやすく、迅速に画面が展開し、企業が意図したメッセージをユーザーが受け取ってくれるウェブサイトです。せっかくグローバルサイトをリニューアルしても、現地PC環境で閲覧できないと意味がありません。海外現地OSによるブラウザチェックおよびナビゲーションチェックを確実に施すことで、ウェブサイト閲覧に不具合のないグローバルサイト構築が可能となります。

■ウェブサイト支援

検索エンジン対策(SEO)のための検索行動調査

現地の想定ユーザーが、調べごとを行う際、どのような検索エンジンや関連サイトを利用しているのでしょうか?どのようなキーワードで調べるのでしょうか?訴求力の高いウェブサイトを展開するためには、ターゲット地域の読者が、どのような情報を求めているかを正確に把握する必要があります。

検索キーワード調査

検索されやすいサイトを構築するために、プロモーション方法もローカライズする必要があります。グローバリゼーションで成功するためには、現地の視点を持つことが重要です。利便性、実用性を向上しつつも、オンラインプロモーションにも取り組むことが必要です。現地検索エンジンを意識したSEO、現地語のターゲットキーワードを探索、各ページの「ページタイトル」、「メタタグの"keywords"」、「メタタグの"description"」にも気をつけます。

ウェブサイト運用

ウェブサイトはいつもターゲットユーザーが閲覧可能な環境にあります。ターゲットユーザーが満足できるウェブサイトを運営するためには、定期的に新しいコンテンツを増やすことや、細かいニーズに応じた更新が欠かせません。ウェブサイト運営状況をリサーチし、把握したうえで、効果的なウェブサイト運用体制を構築する必要があります。

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